What we do
診療内容

う蝕(虫歯)は歯の細菌感染症です。う蝕原因菌が食事中の糖分を栄養源として酸を産生し、歯質を溶かしていくのがう蝕です。他の細菌感染症とは違い歯質の欠損を伴うため、抗生剤などにより回復することはできません。
また、「う蝕になっても治療すれば大丈夫」と考える方が多いようですが、う蝕は再発のリスクが高い病気です。 一度う蝕に罹患したために歯質を削って詰めたり被せたりすると、詰め物や被せ物と歯との間にわずかな隙間が生じ、その隙間から再発するケースは珍しくありません。
DENTAL OFFICE OTANIでは、できるだけ初期の段階でう蝕を発見することで、治療を最小限に抑えて患者さんの負担を減らし、歯の寿命を少しでも伸ばしたいと考えています。
また治療だけでなく、う蝕になりにくい口腔内環境を維持するための予防的処置にも力を入れています。ブラッシング指導や、生活習慣(食習慣など)改善の提案をし、口腔内環境を改善できるようお手伝いをします。

根管とは歯の内部のスペースで、中には神経や血管が入っています。虫歯が進行して虫歯菌がこの根管まで達すると歯の神経や血管が感染し、やがて感染が歯全体へと広がり、根の先に病巣を作ってしまいます。最悪の場合、病巣が大きくなり過ぎて、歯を保存できず抜歯しなければならないケースもあります。
根管治療により、細菌に感染した神経や根管内の歯質などを除去し、内部を洗浄・消毒して薬剤を詰めることで、歯を保存することが可能です。
DENTAL OFFICE OTANIでは、ニッケルチタン製の根管内清掃器具(ファイル)と歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて治療を行っております。ニッケルチタン製ファイルは従来のステンレスファイルに比べ非常にしなやかな特性を持ち、従来困難であった曲がった歯根の先端付近まで確実な根管清掃を行うことが可能です。また、マイクロスコープを用いることで清掃状態を高倍率で拡大された視野のもと確認することができ、より確実な根管治療が可能になります。

歯周病(歯槽膿漏)は、細菌の感染によって引き起こされる慢性の炎症性疾患です。歯肉炎及び歯周疾患の総患者数は331万5,000人、歯周病の有病率は20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代は約9割と報告されています(厚生労働省「平成26年患者調査の概況 」より)。歯周病は歯にこびりついている歯垢(プラーク)内の細菌によって引き起こされます。プラークは1mg中10億個の細菌が住みついていると言われ、強くうがいをした程度では落ちません。歯周病は歯茎が腫れる、出血するといった症状がありますが、痛みなどの自覚症状が特にないまま進行します。歯周ポケットが深くなり重度になるまで放置してしまった場合には歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。さらに歯周病は口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが報告されています。(糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥性肺炎、早産、低体重児出産、関節炎、腎炎など)。
不適切なブラッシング、歯石の沈着、喫煙習慣、不適合な冠や義歯、不規則な食習慣などは歯周病を進行させる因子となりますので早期発見、予防、治療、メインテナンスが非常に大切となってきます。
DENTAL OFFICE OTANIでは、歯周検査結果を患者さんに資料としてお渡しし、口腔内の状態を十分把握していただいた上で個々の状態に合わせた衛生士によるブラッシング指導、初期治療(プラークおよび歯石除去)を行っています。 より良い歯周状態を維持するためには毎日のホームケア(ブラッシング)がとても大切ですが、定期的なプロフェッショナルケアも必要ですので 2~3ヶ月に1度の定期検診を推奨しています。
またご希望により、 歯周病原細菌検査を実施しています(保険外)。これにより原因となる歯周病細菌の種類を確実に特定し、他の検査と照らし合わせながら個々の口腔内の状態に合わせて効率的に歯周治療をすすめることができます。

歯周初期治療後にどの程度歯周組織が回復したかを再評価し、十分な改善が見られない場合には歯周外科手術によって改善を図ります。目的により、様々な手術術式の中から個々の患者さんに適した手術方法を選択します。また歯牙周囲の骨の欠損が認められる場合、欠損の状態によっては歯周組織再生療法を行い、歯周病により失った歯周組織を回復させることも可能です。

歯冠長延長
歯が短く補綴装置 (被せ物)が外れやすくなる場合や、左右で歯の長さが違い審美的でない場合など、機能的、審美的に修正が必要な場合に行う処置です。理想的な位置を診断した上で、歯の周囲の歯肉や骨の形態を修正します。

歯周組織再生療法
歯周初期治療後に歯周組織の状態を再評価し、その時点で残った深い局所的な骨欠損へ骨移植材や膜を使用して歯牙を支えている歯槽骨の再生を図ります。歯周組織再生療法は適応できる症例が限られるため、初期治療後の再評価と術前の診断が非常に重要になります。清掃し易い歯周環境を作り、長期的に安定した口腔内を維持することが目的です。

軟組織移植、根面被覆
歯の根元の歯肉が局所的に退縮して歯が長くなったり、インプラント周囲や骨移植部位の軟組織が不足している場合に、ご自身の軟組織を採取し必要な部位に移植する方法です。これによって、健康的かつ審美的な歯周環境を維持することができます。
歯周外科処置後は再度歯周組織再評価を行い、問題がなければメインテナンスへと移行していきます。

  • 術前
  • インプラント埋入後
  • 軟組織移植手術後
  • 最終補綴装置装着後
  • 術後

歯や歯周組織は他の臓器と同じように常に変化しています。歯が無い状態を放置すると両隣の歯が歯の無いスペースに向かって倒れてきたり、反対側の歯がスペースに向かって伸びてきたりすることもあります。それにより、かみ合わせのバランスが崩れてしまったり、顎関節に不具合を生じたり、欠損部のスペースが狭くなり過ぎてブリッジや義歯を入れることが難しくなることもありますので早期に欠損した歯を補うことが大切です。
欠損部の治療は、欠損している歯の位置、本数や他の残存歯の状態などにより義歯、ブリッジ、インプラントの3つのオプションがあり、治療方法によって治療期間や費用、得られる結果も様々です。 DENTAL OFFICE OTANIでは、米国補綴専門医が包括的な補綴治療のプランニングを行い、 いくつかの治療オプションを提案しながら患者さんと一緒に最終的な治療のゴールを設定していきます。

  • 術前
  • 術後セラミッククラウンとパーシャルデンチャー(部分義歯)にて、機能性と審美性を回復
  • 包括的全顎治療における模型上での術前シミュレーション

インプラントとは顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に補綴装置(かぶせ等)を装着して自身の歯と近い咬合力と審美性を回復することのできる治療法です。ブリッジや義歯と同様に抜けた歯を補う治療法の一つですが、ブリッジのように隣の健全な歯を削る必要がなく、隣在歯にも負担をかけず、また義歯のように取り外す必要もなく、天然の歯と同程度にしっかりと噛めるようになるのが最大のメリットです。また定期的なメインテナンスとしっかりとしたセルフケアにより長期に渡り使用可能です。
その一方で、 治療期間が比較的長く健康保険が適応されないなど、他の治療法と同様にデメリットもあります。また、歯槽骨の状態や歯周病の程度、全身状態により手術が困難なケースもあります。
DENTAL OFFICE OTANIでは、 術前の十分な診査診断の上、患者さん一人一人にあった最適な治療オプションを提案し、患者さんが納得をした上で提供したいと考えております。
なお、当院にはアメリカで学位を取得したインプラント認定医が常勤しており、研究、応用実績のある最も信頼性のあるメーカーの一つであるノーベルバイオケア社のインプラントシステムを使用しております。また、麻酔医との連携により鎮静下での手術を行いますので、術中の精神的不安もなく安心して手術を受けていただけます。

  • 術前
  • 術前手術シュミレーション
  • CADCAMサージカルガイド
  • 最終補綴装置
  • 最終補綴装置
  • 術後

いくら補綴装置(かぶせ等)の見た目が良くても、「噛む」「話す」といった機能を欠いていれば全く意味がありません。また、その装置によって周囲組織の健康が阻害されるようであれば、その審美性は短期的なものでしょう。
現在ではセラミックを用いた審美補綴が主流ですが、一概にセラミックと言っても色々な種類があり、それぞれに個々の特徴があるため、症例ごとに材質や歯のデザインなどを選択することが必要不可欠です。誤った選択により、早期の補綴装置の脱離や破折などを結果として引き起こしてしまいます。また、補綴治療のように歯を削る治療ではなく、薬剤を用いたホワイトニング治療によって歯の色調を改善し審美性を回復することも可能です。
DENTAL OFFICE OTANIでは、米国補綴専門医がアメリカで培った最新の審美補綴の知識や技術を駆使して、「生体に調和した自然で機能的な審美性」を追求しております。さらに、補綴装置を作製する歯科技工士が常勤しており、歯科技工士と相談の上で補綴装置の材質や歯のデザインの選択を行うため、より予知性の高い治療の実現が可能です。また、歯科技工士が診療室で一緒に立ち会って歯牙の色調や形態の確認を行いますので、より天然歯に近い審美的な結果を得ることが可能です。
その場しのぎの一時的な審美性ではなく、長続きする健康的かつ自然な審美性を提供できるよう常に心がけております。

  • 術前
  • 支台歯形成
  • 補綴装置用CADデザイン
  • 上顎最終補綴装置
  • 上顎6前歯オールセラミッククラウン両側第一小臼歯ラミネートベニア
  • 下顎最終補綴装置
  • 下顎6前歯&両側第一小臼歯ラミネートベニア
  • 術後